小さく消えてみた

不機嫌な訳でもなく

元気がない訳でもなかった。

ただ

君の声を聞くと

涙が出そうになって

じっと堪えてただけ

 

二人でいると

たくさん話せるのに

積極的な女の子たちが

君と話してると

私はまったく話せなくなる

 

二人でいるときは

お互いに

ゆっくり歩いて

ゆっくり話して

好きな音楽を聴いているように

心地よいのに

今日は

早いリズムに合わせて

様々な音が鳴り響いて

耳を塞ぎたくなった

 

同じ空間の中

心は宙を舞っていた

 

近くにいるのに

君の声が遠く響いた。

 

私の姿は

どう映っていただろう。